5年目の定期検診は2022年9月。そこで再発していなければ完治ということになります。

大腸がん 入院・手術の体験談【直腸がん ステージ3aの治療体験】

大腸がん 入院・手術の話

手術ってメチャクチャ怖いですよね。
同様の方が多いと思いますが、私は大腸がんの手術が人生初の手術でした。

指を少し切っても痛いのに、腹膜貫通するぐらい切られるわけで、そりゃぁ想像するだけで怖いわけです。

さらに、麻酔が手術中に切れて切腹の苦しみとか、手術中に災害とか容態が急変とか、術後に麻酔が切れたら傷口が激痛で地獄とか、聞きかじった余計な情報が恐怖を高めてくる。

ところが、終わってみれば全然そんなことはなくて、手術自体は意識が飛んでる間に済んでおり、痛みもクソもない、楽なもんでした。

特に痛みへの対処がしっかり行われていたため、麻酔注射以上の痛みを感じることはありませんでした。

ということで、「大したことなかった」ということを伝えたいがため、私の大腸がん手術体験をまとめました。

手術自体は意識が無いので語れませんので、入院前に腸に印を付けるやつだったり、術前術後の話など、手術に絡んだ体験を一通りお伝えします。

ちなみに、入院時のスケジュールは別記事にあるので、興味あれば参照ください。

■大腸がん治療の実体験に基づいて書いています

私は2017年に大腸がんが見つかり、入院・手術をしました。
診断は直腸がん ステージ3aとなり、半年の抗がん剤治療を受け、現在は経過観察中です。

闘病の概要は下記記事にまとめています。

その時の記憶や日記、明細、メモなどを元に書いているので、拾ってきた情報ではなく、実体験に基づいた情報ですので、一次情報として参考になるのではと思います。

■入院前に墨でマーキングする

手術に際し、入院前から準備がありました。

腸内の腫瘍の位置は、腸の外側からは正確には分かりません。
それは、手術時にお腹を開けても場所が分からないということです。

そのため、腸の外側から位置が分かるよう、墨で色をつけます。
「粘膜点墨法」といい、文字通り墨で位置が分かるように色をつけます。

内視鏡をお尻から入れて、墨注射のアタッチメントで刺していきます。

内視鏡の腸内映像は患者もモニターで見れますが、真っ黒い液体で、見たまんま墨汁でした。

■手術前日

日付は飛んで入院し、手術前日です。

手術前日の朝から食事は重湯になり、腸内をきれいにするため、以降禁食です。

初のマジモンの点滴。
ビーフリードという点滴を2袋うちました。

点滴の針が刺さっているところが結構痛いですが、段々慣れてきます。

ちなみに点滴の針は何日も挿しっぱなしなので、違和感が消えない場合は刺しなおしてもらったほうがいいです。
何度も刺したくないのは痛いほど分かりますが、ずっと痛いよりマシです。
ずっと痛かった経験者が申し上げます…。

絶食中は、基本的に点滴打ちっぱなしです。

続いて昼過ぎ頃に麻酔の説明。

麻酔を受ける時の姿勢や、全身麻酔は非常に低確率ですが重篤な状態に至ることがあるなどの説明があります。

ビビりますが、麻酔無しでは手術を受けられないし、大抵は大丈夫ですので気にしてはいけません…。

そして夜、白いプラスチックの輪がいっぱい入ったカプセルを飲みます。

この輪以降、食事が無いという印になるそう。

翌日の手術が非常に怖かったのですが、普通に寝れた。

■手術当日

病院の朝は早い。
5時半くらいから、看護師さんたちが病室をまわり、活気が溢れ出します。

そんな中での7時ぐらい。
朝っぱらから、腸内を念の為、きれいにするため太い注射器みたいので浣腸されました。

「少々我慢してからトイレ行ってください」

と言われたので、出そうな何かをぐっとこらえ、15分くらいしてトイレに行きましたが、何も食べてないので入れられた液しか出ませんでした。

これまで検査で指を挿しまれたり、内視鏡入れたり、浣腸されたりと、お尻経由の治療が多くて、最初に検査に行った時の恥ずかしさは段々薄れてきました。

さらに、大腸自動吻合器というスゴイものまで入れられちゃって…

ともあれ、エコノミー症候群防止のためのストッキングを履いて待っていると呼び出しがかかり、8時ごろ手術室へ。

・さて手術

入院した病院は、病室は古くて年期を感じる感じだったのですが、手術室のある建物はリニューアルしたばかりだったのでピカピカ。

手術室の壁は全面アルミっぽいメタリックな感じで、宇宙船のようでした。

今回私が受けたのは腹腔鏡手術でした。

へそを切開してカメラをいれ、そこを中心にロボットアーム用の穴を数個開けて、モニタを見ながらアームを操作して切除手術を行うものです。

大きく切開する手術より傷が小さく済むため回復が早い、と言われていますね。

手術前の麻酔を背骨の間あたりに刺すのですが、大学病院のため学生なのか、何度も刺す、刺しながら探るみたいなのを数度やられて、結構痛かった。

「代わって」って言って別の人がやったら一発…。誰しも最初は初心者なので、しょうがないけど痛え。

そして口に空気の出るプラスチックカバーみたいなのをあてられ、「麻酔です。眠くなりまーす」と言われると、直後意識が薄れてきたので、全力で抵抗してるうちに目が勝手に閉じてきて…。

次の瞬間には時が吹っ飛んだように「終わりましたー」と起こされました。

知らぬ間に腕に刺さってる点滴が増え、尿道カテーテルも入ってるし、知らぬ間に色々済んでいて、手術が終わっていました。

集中治療室に移動したときに見た時計で13時ごろ。
手術自体は、4〜5時間だったと思われる。

結局、手術でビビってた、切られるとか痛いとか思う瞬間もなく、意識が飛んで終わった。
手術だけで考えたら、後の抗がん剤治療や、もしかしたら胃カメラより楽かもしれん…。

■術後

手術後は集中治療室で、合併症や異常出血などがないかの様子見に。

・意外と術後がキツイ

実は、術後のが厳しかった。
麻酔のせいか、全然体が動かせない。力が入らない。

意識は普通なのに、体を動かすのがむちゃくちゃ重い。

また、腹に力を入れると傷口がはち切れそうな感覚に襲われ、力が抜けてしまう。何をするにも意外と腹筋を使うもので、腕を上げることすら困難。

そして、断続的に寝てしまって、夜なのに寝れないので、超絶ヒマ。でも動けない。

どうにもならないまま、朝はまだかと一晩を過ごしました。

やっと朝になり、窓の明かりを見ると晴れたようだけど、相変わらず動けない。

7時ぐらいに、ヒマでしょうとテレビを見せてくれた。いつもの面白くない朝のワイドショーだったが、やっぱ面白くなかった。

ちょっと経った8時ぐらいに、車椅子に乗せられレントゲンを撮りに。
急に、せわしない。

レントゲンの撮影のために立つ必要があるのだけど、足に力が入らず自立困難で、体を支えてもらいながら立ち、いつもなら何てことない検査で非常に苦労した。

その後、廊下で歩行訓練をしたが、歩幅10cmくらいで、スターウオーズのC3P0みたいにしか歩けず、腹筋の大切さを改めて知った。

・股間を洗われる衝撃

看護師さんに体を拭かれるのが、一番困った。
恥ずかしすぎるので「自分でやります」と軽くお断りしたけど、「決まりですので…」と2人の看護師に裸にされ拭かれた。

特に股間は入念にやられ、水のいらないシャンプーみたいなのでコネコネされて、羞恥心やら体が反射しちゃうやらで、衝撃的で、とにかく困った…。

・約1日で病室に戻る

術後のヒマな日と比べ、次の日は、レントゲン、歩行訓練、体洗浄と、午前中は結構イベントが多かった。

そして11時頃、車椅子に乗せられ一般病棟に帰還。

まだ全然動けない。
これが続く数日間は起き上がる、転がるなど、身動きが結構つらい。

しばらくはベッドの手すりを使って、腕の力だけで起き上がる感じで対応しました。

術後の麻酔切れについても、首からさげる麻酔ボトルみたいなのがあって、ずっと麻酔が投与されました。

このボトルには押しボタンが付いていて、痛みが強くなったらボタンを押すと麻酔がブーストされるという、ロマンあふれる仕様。

傷口になんか違和感がでてきたら「ブースト ON!」みたいな感じで押すと、違和感も消え、麻酔が尽きるまで特に痛くも苦しくもなりませんでした。

手術全般を通して、痛みを感じさせない対応、「ペインコントロール」というんでしょうか。そこらへんが、充実していると感じました。

喉が乾いたと、動かない体で何とかペットボトルを手にするも、蓋が固くて開けられなくて途方にくれた。

この体が動かない状態も、大体2日くらいで起きるのはしんどいけど歩けるようになり、次第に普通に動けるようになってきます。

・気づけばチューブだらけ

病棟に戻って落ち着いてみると、知らぬ間に色んなチューブが増えてました。

尿道カテーテルが股間から出ており、左の手の甲に点滴の針が刺さってる。
左のお腹から腹腔内に溜まった血などを排出するチューブが出ており、背中にはボトル入麻酔のチューブが出てる。

この色々な針やチューブは、日に日に取れていき、身軽になっていきました。

尿道カテーテルは非常に邪魔で、一番早く取れてほしかった。

左下の血抜きチューブが出ていた穴は、縫合せずに自然に塞がるのを待つというのは意外だった。

■まとめ

ということで、ビビリ散らしていた手術ですが、それ自体は意識が無いうちに瞬時に終わった感じで、痛みもないものでした。

麻酔のお陰で、大したことないものになっています。

逆に、術後の体が動かない状況は、結構大変で、ツライものがありました。

ただ、これも病院であれば完全看護ですし、無限に寝ていれば良いし、時間経過に伴って回復していくものなので、「寝てりゃぁ治る」もので、恐るるに足りません。

喉元過ぎれば熱さ忘れる というやつかもしれませんが、これから手術を受ける方に伝えたいのは、

「ビビってた程じゃなかった」

という感じです。

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