5年目の定期検診は2022年9月。そこで再発していなければ完治ということになります。

抗がん剤治療 ゼロックス療法でかかったトータルの費用【直腸がん ステージ3a治療の実体験より】

抗がん剤 ゼロックスの話

抗がん剤治療 ゼロックス療法(xerox)を受けるにあたり、非常に不安なことの1つは、費用はどれくらいかかるか? ではないでしょうか。

病院で聞いたり検索で調べたりすると、大体40〜50万という参考値が得られます。

病院により、症状により異なってくるとはいえ、もうちょい細かく知りたい方は多いと思います。

なので今回は、「私はゼロックス療法でいくらかかったか?」をまとめました。

別記事で、ゼロックス療法の全体像と、その費用について書きましたが、本投稿は費用に的を絞ったものです。
ゼロックス療法の8回それぞれ、1円単位で私の場合はいくらだったかをお伝えします。

もちろん、人により症状によって薬の量や処方が異なるので、まったく同じにはなりません。
あくまでも費用の目安が1つ増えるだけではあります。

でも、何に金がかかるのかという明細が分かると、全体像の想像がつき、多少ですが不安は解消されると思います。

■私の抗がん剤治療 ゼロックス療法の体験について

私は、2017年に大腸がん(直腸がん ステージ3a)になり、手術後に再発防止のため、約半年のゼロックス療法を受けました。

本投稿は、自身の体験に基づいて残している記録や記憶をもとに書いていますので、一次情報として参考になると思います。

また、実体験をベースに、医師からの話やネットの情報などをふまえ、具体的で役立つ情報を目指しまとめています。

2017年の体験のため、少々変わっているところもあると思いますが、医師に尋ねたところ、2020年においても治療方法は大きく変わっていないとのことなので、参考になる部分は多いと思います。

※点滴のエルプラットは、成分のオキサリプラチンでも呼ばれますので、適宜置き換えてお読みください。

■抗がん剤治療 ゼロックス療法でかかったトータルの費用

最初に、トータルでいくらかかったのかをお伝えします。

ご存知の通り、ゼロックス療法は3週間の治療をを8回繰り返します。

そのゼロックス療法を受けた2017年9月〜2018年2月の計8回の合計は、

487,127円

一部、限度額認定適用されての費用です。

そして、8回それぞれの費用は、

回数病院薬局合計
1回目48,240円18,690円66,930円
2回目32,209円18,690円50,899円
3回目49,510円9,980円59,490円
4回目49,510円18,940円68,450円
5回目31,138円18,930円50,068円
6回目44,400円19,190円63,590円
7回目44,400円19,130円63,530円
8回目44,400円19,330円63,730円

病院では検査・診察・点滴の費用、薬局にて服用のための薬を買う、それぞれの費用です。

通院一回 5〜7万くらい。
命への投資と考えれば仕方のないものですが、かなり厳しい出費となります。

限度額認定もありますが、私に適用される「区分ウ」での負担額は、

80,100円 +( 総医療費 - 267,000円 ) × 1%

のため、月6万ぐらいでは限度額認定を受けられる80,100円を超えないため、医療費の軽減を受けづらい医療費です。

■抗がん剤治療 ゼロックス療法 の薬はクッソ高い

抗がん剤治療は薬の値段が超高額かつ複数回実施するため、前述のとおり出費がスゴイことになります。

病院や病状によって異なるとは思いますが、私の通う病院で点滴で5万ぐらい、その帰りに処方箋を持って薬局に行って2万ぐらいかかりました。

後述しますが、病院と薬局は連携してくれないので、ゼローダは通常の3割負担の値段を払っていました。

で、少々横道に逸れますが、エルプラットは限度額認定無しだといくらなのか? を明細より算出してみましょう。

・エルプラットは一発…なんと約15万?

上記は診療明細の一部です。
注射の項目がエルプラットの点滴の明細にあたります。

エルプラット本体のほか、点滴の施術や吐き気止めなど色々含まれていますが、その医療点数は、

  • 無菌製剤処理料  45点
  • 注射手技 49点
  • 通常点滴注射 15,235

となっており、合計は 15,329点

1点10円ですので、エルプラットの点滴を受ける値段は15万3,290円!?

3割負担だと45,987円となりますが、これ一本受けるのに15万て。
恐ろしい値段や…。

■ゼロックス療法 8回の支払いを細かく見ていく

続いては各回の支払いについて、細かく見ていきましょう。

8回の費用を見て、点滴の値段が上下しているのに気づいたでしょうか?
これは限度額認定の「多数該当」が影響しています。

・1回目 9月5日 66,930円(48,240円+18,690円)

全8回となるゼロックス療法の初回です。

基本的には、まず採血を行って血液から異常が無いかを調べ、問題がなければ点滴となります。
なので病院では、採血+診察+点滴の費用がかかり、その費用が48,240円となりました。

医療点数は16,079点。

その3割で4,823.7点を金額にすると(1点10円、10円未満四捨五入)。
普通に3割負担でした。

そして、受け取った処方箋を持って近隣の薬局へ。

ゼローダを1回6錠×朝夕の2回×14日分の168錠。
デカドロン錠を1回8錠×朝夕の2回×2日分で32錠。
調剤技術料などを合わせて、18,690円。

ちなみに、ゼローダ錠は168錠で6,048点となっており、1点10円で6万0480円。
3割負担で18,140円(10円未満四捨五入)と、薬局で払う費用の大半を占めています。
1錠360円、3割で108円。
今は薬価が下がっていると思いますが、エルプラットに負けず劣らず恐ろしい値段です…。

病院と薬局、合計で66,930円でした。

・2回目 9月26日 50,899円(32,209円+18,690円)

2回目も初回同様、採血・診療・点滴の費用で16,235点と点数的には前回とほぼ同じですが、初回と同じ9月ということで、費用が少し変わりました。

9月の医療費合計が「区分ウ」の80,100円を超えたため限度額認定が適用されたため、少々安くなったようです。(計算式はよう分からん)

飲み薬の方は、前回と同じ金額で18,690円

限度額認定を受けられれば、飲み薬代も安くなるところですが、残念ながら病院と薬局で医療費の共有はできないため、医療機関ごとで個別に限度額の適用は扱われます。

これは立て替えておき、後日過払い分を限度額申請して払い戻すことになります。

後日、郵送で「医療費の払い戻しが可能かもしれません」といったような書類が来る場合もあるので、その場合はしっかり返送しましょう。

私はその書類を紛失してしまい、薬局分の数万円の還付を受け損ないました…

・3回目 10月17日 59,490円(49,510円+9,980円)

10月になったので点滴の費用はリセット。
検査費用が少々上がっており、医療点数は16,504点と初回に近く、支払いは49,410円。

逆に薬局での支払いは少なく、9,980円でした。
これは1回目の途中で下血があって、ゼローダの服薬を止められたため、飲まずに残っていたゼローダが、だいたい1週間分あったためです。

医師は、飲まなかった薬は捨ててほしいと言われましたが、一週間分には1万円近くかかっているため流用したいと相談したところOKをくれたため、3回目は足りない分を足しましょうという話になっていました。

ちょうど7日分残っていたため、7日分を追加。
手持ちのゼローダの分安くなった感じです。

その他追加として、そのころ便秘の傾向があったため、便を柔らかくするマグミット錠。
肌の保湿のために「ヘパリン類似物質油性クリーム」、美容関係で一時期有名になった「ヒルドイド」のジェネリック品が処方されました。

・4回目 11月7日 68,200円(49,510円+18,940円)

点滴など、病院での費用は前回同様49,510円です。

薬局での支払いは、ゼローダが2週間分に戻ったため、18,940円と倍になりました。

今回は、吐き気が気になっていたために吐き気止めの「メトクロプラミド錠」を処方されました。

このように、ひどい副作用に合わせて対症的な薬を処方してもらうので、人により薬の額は変わってくると思います。

あとはゼローダ、デカドロン、油性クリームと同じです。

・5回目 11月28日 50,068円(31,138円+18,930円)

病院での点滴の費用は、11月では2回なので、2回目同様に限度額認定が適用されて安く、31,138円となりました。

処方箋では、足の裏の痛みがひどかったため、「ロキソプロフェンナトリウム錠」という薬を処方されました。

痛み止めの一種のよう。
あとはゼローダ、デカドロン、油性クリームと同じで、18,930円でした。

・6回目〜 12月19日 63,590円(44,400円+19,190円)

これ以降、病院での点滴は44,000円に固定されました。
これは、限度額認定のシステムのひとつで、

療養を受けた月以前の1年間に、3ヵ月以上の高額療養費の支給を受けた(限度額適用認定証を使用し、自己負担限度額を負担した場合も含む)場合には、4ヵ月目から「多数該当」となり、自己負担限度額がさらに軽減されます。

というものがあり、長期で限度額認定を受けるような医療費を払っている場合は、月額が「多数該当」という扱いになり、さらに安くなります。

私の場合は、「区分ウ」の44,400円が自己負担額となります。

また、末梢神経が傷ついているのか、手先や足先がメチャクチャ痛いと訴えたところ、「あまり効果は期待できませんが…」と前置きされたうえで、「メコバラミン」という薬を処方されました。

末梢神経の修復に効果が期待できる薬のようです。

この薬は安いので、薬局での支払いは大きく変わらず19,190円でした。

・7回目 1月16日 63,530円(44,400円+19,130円)

ここまでくると、これまでと大体同じです。

病院で点滴を受け、44,400円。
処方箋を持って薬局へ行き、ゼローダ・デカドロン・油性クリーム・メコバラミンで19,130円。

・8回目 2月6日 63,730円(44,400円+19,330円)

7回目同様です。

病院で44,400円。
薬局で19,330円。

最終回ということで、メコバラミンを多めに処方されました。

以上が、8回それぞれの明細です。

■おわり:頑張って払うしかない…

細かくなりましたが、以上が抗がん剤 ゼロックス療法のために払った費用の明細です。

ある程度、いくらぐらい費用がかかるかを感じられたのではないでしょうか。

私は貯金で何とかなりましたが、治療のためとはいえ、高額でキツイなぁというのが素直な感想です。
治療効果を上げるために、治療を受け切ることが大切ですが、気力よりも財力が尽きそう…。

いざ直面すると、普段はあまり興味が湧かない医療保険の三大疾病特約や貯蓄の大切さを思い知ります。

私は1日1万の入院保険しか入っていなかったので、抗がん剤の医療費は丸かぶりでした…。

せめて年末調整による医療費控除や薬局側の限度額認定など、公的な医療費補助制度をもれなく活用して、なるべく金銭的ダメージを軽減しましょう。

タイトルとURLをコピーしました